理論研修会in表参道

 皆様、年の瀬をどのようにお過ごしでしょうか。

23日(土)に、表参道のアイビーホールにて、理論研修会兼役員会が開かれ、各地域から約10名が集まりました。

簡単ではありますが、当日の講義を一部掲載させていただきます。

 

会長の大出先生からは、「新学習指導要領と構造学習」という題で、講義していただきました。

※以下資料一部抜粋(今度からは資料をデータでもらってアップできるようにします><!)

1.学習指導要領改訂の方向性「生涯に生きて働く力」

・2030年の社会を想定して必要な教育を示す

社会の激変により、必要な資質・能力の変化

学校教育が目指すもの:知識ベースから能力ベース(何ができるか)に変化→汎用的スキルを重視

2.児童・生徒に求められる資質・能力「構造化力、再構造化力」

・資質能力の3つの柱

 ①何を理解しているか、何ができるか

 ②理解していること、できることをどう使うか

 ③どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか

 

常任講師太田先生からは、「新指導要領の目標は構造学習でなければ達成できない」という題で講義していただきました。

とても力強い題ですが、講義を聞くと非常に納得させられます。

※以下資料一部抜粋(すみません...)

1.指導者の指導目的

・児童が主体的(問題意識を明確に持って解決を図る)に学習できるような場を指導者が設定する。

・指導者は、学習過程の指導、定着させ、児童が活用して、問題を解決する能力を身に付けさせる。

2.指導内容

・日常生活に必要な国語(国語の特質(言語論)、国語の適切な使用(理解・表現))

・伝え合う力の育成とそこに働く思考力と想像力を高める。「君語り我聞く」

 

沖山先生は、師である小林英夫博士の著書「言語学方法論考」から引用して言語学の立場から読む(読解)とは、言語によって人間が心で結び合うことであるとし、「書き手と語り合うこと」であると定義している。

 

文章を通して人と出会い、自分を豊かにしていく、言の世界を豊かにしていく。それが思考力、想像力を養うことになる。

・言語のもつ良さの認識

・言語感覚を養う、国語の大切さの自覚、国語の尊重

どのような手立て、目標達成のための能力を育成するのか・・・それは構造理論でなくてはならない。

なぜか、それは主体の構造化でなければならないからである。

つまり、主語は児童である、児童自身の内面に、自分の力で身に付けるのである。

教師の説明や誘導では、能力は育成できない。

上記の「言葉のもつ良さ」とは、「言の世界を他者と共有していく」ことではないだろうか。

さまざまな表現された文章を読解することによって、多くの人々と出会い、その世界を想像し、作品の価値を自らの内に構造化し、分かち合うこと。この体験が言語感覚を養うことになる。

 

以上、お二人の講義の一部を抜粋させていただきました。

 

さて、2017年ももうすぐ終わりです。

来年、2018年は三重大会です。前田先生より詳細の連絡がありました。

(三重のどなたか、こちらのブログに情報上げていただけますか?)

2018年も、全国構造学習研究会の益々の発展のために、みんなで力を合わせて頑張りましょう。

皆様お一人お一人のご活躍とご多幸をお祈りしております。

よいお年をお迎えください。