三重大会を終えて

 8月4日、5日に、記念すべき第60回全国構造学習研究大会(三重大会)が開催されました。三重支部の皆さま、運営等お疲れさまでした。

 三重大会では、常任理事の太田由紀夫先生の講演「新学習指導要領と構造学習論」に始まりました。新学習指導要領の全面実施を間近に迎えた今、構造学習研究会も適切に新学習指導要領を理解し、現代を生きる子供たちの成長のために尽力していかねばなりません。構造学習理論を通して、時代が激しく移り変わる今を生きぬく力を、子供たちに身に付けさせたいと思いました。(以下一部資料から)

 実践提案では、三重、栃木、東京から発表がありました。各支部の取り組みを聞き、子供たちが理解力と表現力を身に付けている様子を知り、とても刺激になりました。

 2日目は、演習分科会が行われました。今年は、参加者はあらかじめ資料「スーホの白い馬」「里山は、未来の風景」を読んでおき、磨き合いを演習するという形をとりました。

(磨き合い:お互いが読み取ったことを他者と交流し、作品の本質の価値を高めること)

日々の実践でも、つい感想の発表となったり、一部の児童の偏った発表になりがちですが、どうすればクラスで磨き合いが起こり、お互いを高め合えるかを、私たち自身身をもって体験しました。演習を通して、自身の課題が明確になり、夏休み以降の実践が楽しみになりました。

 今回の三重大会では、各支部に新しく参加された方々が多く見られました。日々の忙しさで、なかなか勉強する時間がとれない中、こうして熱い思いをもった仲間が増えるのは大変嬉しいことです。これからもよりよい実践をし、構造学習研究会が発展していくことを願っています。