第61回全国構造学習研究会全国大会(福島)

 第61回構造学習研究会全国大会(福島)が、8月3、4日に開催されました。

 3日の午前中には、常任講師の太田由紀夫先生より、「各教科に生きて働く構造学習」という題で講演していただきました。生きる力とは、問題解決能力であり、構造学習を通して、子供たちが生涯に渡って生きて働く力を身に付けさせることが大切だということ。また、新学習指導要領に基づき、構造学習の理論をどのように実践していくとよいかなど、大変貴重なお話をしていただきました。

 

 

 

午後は、全国の実践者からの提案です。

 三重の松本先生は、「効果的な構造思考トレーニング」について、教材(カレーライス、やまなし、海の命)だけでなく、朝の会や特別活動を通して、子供たちの構造思考を育成した実践をしていただきました。

 栃木の監物先生は、「子供たちが話し合いを通して読みを深めるための指導(文革的文章)」について、実践を始めて間もないながらも、果敢に挑戦したうえでの成果や課題について話していただきました。従来の場面読みや一問一答式の読解学習ではなく、全体と部分の関係を捉えながら読み進めていく構造学習の指導の在り方の良さを語っていました。

 東京からは川上が、「思考トレーニングを生かした作文指導」について提案しました。理解と表現は相即の関係にあります。提案では、作文という表現活動を通して、構造思考力を伸ばしたことや、自らの心を豊かに表現するための技能の指導についての成果・課題については話をしました。

学習は対話によって生まれる!ということで、夜は地域交流会!みんあで楽しく食事、そして飲み語り合いました!仲間がいるって本当に素晴らしいことです。全国にこの輪が広がることを願っています!

 

 2日目は、演習分科会です。各分科会(思考トレーニング、文学的文章、説明的文章)に分かれて、実際に文章を通して演習しました。

 

 2日間に渡って、福島の先生方のお気遣いが素晴らしく、快適に過ごすことができました。また、「三春の里」の食事や施設がとてもよかったです。ありがとうございました。またお会いできるのを楽しみにしています。