運動会の表現…どうする!?

西日本学習会では、第62回全国大会を振り返り、次回の開催に向けて話し合いをしました。
第63回全国大会は、関西地区の先生方中心に開催される予定です。
オンラインというやりづらさがあると思いますが、良さも少なからずあるので、ぜひ良さを生かした全国大会にしていただきたいと思います。

運動会の表現…どうする!?

先日の全国大会の講義は、昭和55年金井先生が講演で話されたことを自分の言葉で語ったものである。ということは、構造学習の理論は何も変わっていない。学習指導要領の内容が構造学習の理論に追いついてきた。洞察、分析・統一思考ができるようになってくると、子どもたちが動き出す。ねらいあっての評価、子ども自身が自己評価できることが大切である
・ 主体的で対話的で深い学びが大切な学習と言われるが、具体的に授業の実態を見ると現実はできていないことが多い。これまで4つの市に勤務してきたが茨木市では連合運動会でやったものを各校の運動会でやることになっていた。それは教師がダンスの振り付けを考えてそれを子どもに伝えるという幼稚園の遊戯と変わらないことをしている。私は実行委員会形式で取り組み、子どもたちの意見で創り上げていった。その過程で自己評価させた。子どもたちは「自分たちでやった」と自負していた。他の教員の考える「主体的」は教員が考えた範囲の中で動くものを考えていた。
• 教員が何を目指しているかという「ねらい」が大切。「生きていく力をつけたいんだ」と言う軸が、学校全体の軸になるとよい。エイサーの師匠がいるが、「先生たちは理屈で踊る」「歩くように自然に踊ればよい」と教えてくれた。「完成形」を目指すのか、「子どもたちの主体性の育成」を目指すのか、それによってアプローチの仕方が全く異なる
• 「型」を整えることの大切さもあるが、「考える」「考えさせる」ことの両輪が大切だと考える。
• 運動会の取組であれば、「ねらい」や「どのように取り組むかという考え方の共有ができていないことが現実である。
• 特別支援教育では、指導者側に「子どもに任せる忍耐が必要。
• 漢字の付けで苦情があった教員がいた。「はね」が出来ていなかったが、普段のノートはをもらっていたのにテストでは×になった。このことから評価の意図が伝わることが大切であることがわかる。運動会の取組や普段の授業の取組で「こういう意図で取り組んでいる」ということを子ども・保護者に伝え、共に目指していくことが大切である
• 子どもが家に帰ると「先生の話、きちんと聞いてきた?」ということを聞く保護者がほとんどである。逆に「自分の考えを言えた?」と問う保護者はほとんどいない。自分の考えを発信しようという気持ち、それが周囲に認められる場面を保障することが大切である評価される視点を保護者に伝えて学校・保護者で育てていくと、主体性を育むことができる。
• 「何のためこの授業をしているのか、理解の過程をなぞっているだけでは形式的に陥り、素晴らしい理論があっても宝の持ち腐れになる。昨年度6年生に「どんな運動会にしたい?」「今までの発想を変えて良い」と考えさせた。すると、地域の人も涙ぐみ、保護者も感動する運動会となった。そんな他者からの評価が次のサイクルに繋がる。今年度も「子どもたちに考えさせよう」と教員が変わってきた。人と対話し個が育てられている。集団の中で何を育てたいのかを共有することが大切。
• P6「『主体的な読みとは何か』これがまず問題であった。主観的な読みではない。あくまで作品にある本質を自動自身の手によってつかみとること。この力をどのように児童に育てるのか、大きな課題であった。文章が伝えたいこと(心情であったり、知識であったり)を教師の説明なしに果たしてつかむことができるのか。『できる』と沖山調査官は言った。」・・・のところが心に響いた。やはり、思考トレーニングが大切である。今後、思考トレーニングを中心に取り組んでいきたい。
• 教育するということは自ら学ぶ人間を育てること・・・本当にこれを実践していきたい。
• 当番活動について以前は一人一役が大事だと思っていたが、すべて教員が決めてしまうと子どもの主体性を削いでしまう。軸は「子どもたちに考えさせることが大切」であると思った。目標・目的を大切にして取り組んでいきたい。