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思考トレーニングについて考える

2月の若葉の会では、

西日本フォーラムの情報共有

説明的文章を使った思考トレーニングの演習

今年度の研究の検討

を行いました。


①西日本フォーラムの情報共有

谷戸先生から西日本フォーラムの情報共有をしていただきました。

今回、土曜授業等と重なり、東京から1名しか参加できず申し訳ありませんでした。

西日本の皆さん、ありがとうございました。


・自作トレーニング文の作成について(太田先生より)

作成するにあたってのポイント

 場の設定

 軸

 要点(

 心情を表す言葉は書かないこと

であり、まずは35文から始め、多くても10文程度にする。


トレーニング文は、子供が作ってもよい。

日頃の日記指導から生まれることもある。

理解と表現は表裏一体であり、両方の指導をすることで、より子供たちの力は高まる。


②説明的文章を使った思考トレーニングの演習

題材文「色」

演習リーダーの進め

1.文章を読む

2.一文把握を指導する.

3.仲間分けの指導

4.軸の洞察

5.立体図の指導

という流れで進めていましたが、太田先生と谷戸先生から助言をいただきました。


(以下、助言の一部)

この指導は、思考トレーニングになっていない。

洞察とは、文章を読んでパッと言いたいことを掴むこと。

一文把握や仲間分けは、洞察ができるようになるための国語的な手立てであり、年に1回指導すればよくて、毎回やるものではない。

思考トレーニングは主体の構造化(体質化)することが目的である。

文章でなくても、絵でも表情でもよい。(思考は言語を使うから文章を使うトレーニングが一般的であるが。)


説明文については、日常会話のほとんど全てが「説明」と言える。

説明文は、論理を学ぶ思考トレーニングである。

そのため、文の質分けが重要。

主張なのか、理由(根拠)なのか、具体例なのか、事実なのか

これを指導することで、子供たちも質分けできるようになる。


立体図については、図にすることで分かりやすくなったと子供が思えるようにする。

何の力がついたから分かりやすくなったのか、教師が価値付ける。

複数の立体図を見比べ、誰の立体図が最も端的に書かれているか検討する。

今回でいえば、性質と利用が書かれていればよい。

統一力をつけるためには、軸と何が関係しているかを意識させる。


今回の学習会では、学習理論を再確認する必要を実感しました。

子供たちに、どのような思考力を育んでいくのか。そして、それを身に付けさせるのに効果的なトレーニングをどのように行うのか。

これからも学びを深めていきます。