2月の若葉の会では、
•西日本フォーラムの情報共有
•説明的文章を使った思考トレーニングの演習
•今年度の研究の検討
を行いました。
①西日本フォーラムの情報共有
谷戸先生から西日本フォーラムの情報共有をしていただきました。
今回、土曜授業等と重なり、東京から1名しか参加できず申し訳ありませんでした。
西日本の皆さん、ありがとうございました。
・自作トレーニング文の作成について(太田先生より)
★作成するにあたってのポイント
場の設定
軸
要点(○や△)
心情を表す言葉は書かないこと
であり、まずは3〜5文から始め、多くても10文程度にする。
トレーニング文は、子供が作ってもよい。
日頃の日記指導から生まれることもある。
理解と表現は表裏一体であり、両方の指導をすることで、より子供たちの力は高まる。
②説明的文章を使った思考トレーニングの演習
題材文「色」
演習リーダーの進め
1.文章を読む
2.一文把握を指導する.
3.仲間分けの指導
4.軸の洞察
5.立体図の指導
という流れで進めていましたが、太田先生と谷戸先生から助言をいただきました。
(以下、助言の一部)
この指導は、思考トレーニングになっていない。
洞察とは、文章を読んでパッと言いたいことを掴むこと。
一文把握や仲間分けは、洞察ができるようになるための国語的な手立てであり、年に1回指導すればよくて、毎回やるものではない。
思考トレーニングは主体の構造化(体質化)することが目的である。
文章でなくても、絵でも表情でもよい。(思考は言語を使うから文章を使うトレーニングが一般的であるが。)
説明文については、日常会話のほとんど全てが「説明」と言える。
説明文は、論理を学ぶ思考トレーニングである。
そのため、文の質分けが重要。
主張なのか、理由(根拠)なのか、具体例なのか、事実なのか
これを指導することで、子供たちも質分けできるようになる。
立体図については、図にすることで分かりやすくなったと子供が思えるようにする。
何の力がついたから分かりやすくなったのか、教師が価値付ける。
複数の立体図を見比べ、誰の立体図が最も端的に書かれているか検討する。
今回でいえば、性質と利用が書かれていればよい。
統一力をつけるためには、軸と何が関係しているかを意識させる。
今回の学習会では、学習理論を再確認する必要を実感しました。
子供たちに、どのような思考力を育んでいくのか。そして、それを身に付けさせるのに効果的なトレーニングをどのように行うのか。
これからも学びを深めていきます。